救援
- 武将様
- 1 日前
- 読了時間: 3分
本日も浪速は晴天でありました。週末からお天気崩れますもんでお天道様はしばしお預けでありまするな。本日ゴエ爺は梅雨明けを報告する為に誰にも頼まれておらんのに信長や秀吉の城へと出かけておりまする。
皆々様いかがお過ごしでありまするかな?
本日武将様は昼過ぎに百均問屋へ行って参りました。そして大荷物をかかえての帰り道。
遠くでちゅんちゅんと鳴き声が。歩いておるとその鳴き声がどんどん近付く。かなり近い。
どこで鳴いておるのかと見渡しておると地面にすずめが居るのでありました。しかもかなり小さめのすずめ。その場を全く動かずただただ鳴いておる。近付くと怖かったのかまた鳴き出す。
少し離れて様子を見ておると親鳥がやってきて子すずめの元へ。お互いちゅんちゅん鳴きながらじたばたしておる。巣から落ちたのか?親鳥は子すずめを何とかしたいらしいが羽をばたばたするだけである。
そして親鳥はまた飛んで行った。電線に止まり子すずめを見守る。
武将様は少し近づいて子すずめを見る。段々と鳴き声も小さくなってきておる。しかも天気がいいもんで暑いのかも?と思い武将様は水を買う。蓋に水を入れて子すずめの前に置く。そして離れて見ておると一向に飲もうとしない。
飲みたくないのか?飲めないのか?武将様は近づいて蓋に入った水を口元まで持っていく。
子すずめはごくごく飲んでおった。やはり喉が渇いておったか。たくさん飲ませたはいが、、
はてはてこれからどうするべきか。とりあえず武将様は真横に座り外敵から子すずめを守る。
あまり横に居ると親鳥が心配するので三分交代制。三分経ったら離れる。すると次は親鳥がやってくる。親鳥が離れると武将様が近付く。
親鳥と武将様とで交互に子すずめを守っておりました。
すると目の前の店から姫君が出てきたのでありまする。
姫君
「お水あげてくれたのでありまするね。今日昼くらいにお店に来ると店の前に居たのです。お客様に踏まれるとまずいので少し離れた所に移動させました」
武将様
「姫が動かしてくれたのか?どうやって?」
姫君
「素手で触るとまずいかと思い手袋を付けて」
さすが姫君分かってらっしゃる。武将様も一度聞いた事がありまする。素手で触ると駄目だと。人の匂いが付いて親鳥が近づかなくなると。
姫君
「巣から落ちたのかと思い探しましたが巣が見当たらず。親鳥が何度も来て何とかしようとしておりますが、、」
武将様
「そうでありましたか、、どうすればよいか調べてみましょうかな」
姫君
「いえ、先程野鳥の会に連絡をして今返事を待っておる所であります。後はその道の者に任せようかと。外敵に襲われないように定期的に見に来ておるのであります」
武将様
「そうでありましたか。武将様も先程見つけて
どうすればよいか悩んでおったのよ」
姫君
「先程調べたら箱に手ぬぐいを敷いてそこに入れておくのがよい、と書いてありましたので持ってきました」
そう言うと手袋を付けて子すずめをその箱の中に。そしてその箱を日陰へと。
離れて見ておるとまた親鳥がやって来て子すずめの様子を見に来ておりました。
何はともあれ最初に見つけてくれたのが姫君で良かった。優しいお方で何とかしようとあれこれ動いてくれておった。
武将様は戦があったもんで子すずめの様子を最後に確認してその場を後にした。
無事に助かればよいのじゃが。後は野鳥の会に任せましょうかな。
そして元気になりましたらまた親子で我が城にお米を食べに来て欲しいもんでありまする。
本日も皆々様。
よき一日になりまするように。
そしてよき週末になりまするように。
武将様なんだかすずめに縁がありますね😊💖
武将様も優しい姫君様も素晴らしい行動力ですね…!無事助かったことを願います
武将様ちっちゃい命に優しい事をしましたね。初夏ってちょうど小鳥の巣立ちの時期なので、急な暑さで動けんくなってたのかもしれません。ごくごく飲めるほどお水を運んであげられるのは人間だけと思うと、武将様に見つけてもらえた親子はラッキーやと思います!
武将様が、あーかわいそうに、と思うだけ思って、何もせず素通りするような人じゃなくてなんか無性に嬉しいです。あっぱれな人やなと。元々お優しいんですけどね🙌